赤穂ブログ
祥吉の今のお話。
今日は1月2日。
お正月真っ只中!
祥吉には、今日もたくさんのお客様にご来館頂いております。
お正月は、祥吉にとっても特別な日。
それはお料理とて同じ。
「祥吉の考える旅館料理を最高の形でご提供する。」
これがお正月のお料理の目指すところなります。
祥吉が今出せる力を出し切ってこそ祥吉のお正月料理となります。
それは、味に、盛り付けに、そしてもちろん器に祥吉らしさを散りばめてご提供します。
「和食の真髄、そして和食の華の料理とは何か?」
と聞かれると私は即座に、煮物椀と八寸だと答えます。
特にこの二品に思いを込める事、和食の真髄と華を感じて頂けることが、祥吉の旅館料理に求められると感じています。
そして、この二品を中心に祥吉のお正月料理が組み立てられています。
まず、煮物椀は、調理場が最も神経を使うお料理です。
それぞれ盛り込む食材の味を調えて、ほんのり温めた椀に盛り込み、人数分の出汁を温めて椀へ静かに注ぎ入れます。湯気と香りを一緒に閉じ込めるように蓋をして、大急ぎで皆様の食卓へお届けします。
蓋を開けた時に立ち上る湯気と香り、吸い口に広がる出汁の旨味をどうかお楽しみ下さい。
淡い味のする淡味と呼ばれる一品ですが、ここで感じる事が出来る味こそ和食の真髄だと思います。
そして、もう一品は八寸。
この正月祥吉では、焼八寸として皆様へご提供します。
淡味の煮物椀に対して、八寸は五味五色で構成される言わば和食のメインディッシュ。
その季節を表現し、華のある一品。
お正月らしく艶やかに盛り付けて、季節感のある一品へ。
まずは目で見てお楽しみ下さい。
そして、八寸には様々な調理法が反映されたお料理が盛り込まれるのが特徴です。
煮る、焼く、揚げる、和える、蒸す等調理場の各部門が持ち場の料理を持ち寄って作り上げる一品でもあります。
「八寸が美味しいお料理は、どのお料理を作らせても美味しい」
と言われる所以はここから来ています。
今日も調理場が思いを込め、皆様の食卓へ調理場と連携した客室係がお運びします。
祥吉が提供するお正月の特別献立、たっぷり楽しんでくださいね。