赤穂ブログ
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私が大阪に行くとほとんどいつも通る所があります。左の写真がその場所です。大阪に住んでおられる方は「あっ、あそこや!」とすぐお判りだと思います。まるで外国のような風景ですよね。これは阪急百貨店の入り口付近のコンコースにあるアーチ型の天井と壁面に張ってあるタイルの壁画です。阪急がこの梅田の地にこの建物を建てた時からあるものですので結構古い物です。私がまだ生まれてすぐの時は、この場所が阪急電車の乗り場だったそうです。 現在50代の祥吉の支配人にこの写真を見せると、当時支配人が北陸から初めて大阪に来た時に、この近くのエレベーターから上の大食堂に行くのに靴を脱いで乗ろうとしたそうです。その時の懐かしい思い出がこの写真から蘇るなんて素晴らしいことです! 現在は、その乗り場が北に移動して、その間には今のショッピングアーケードのはしりとも言えるような阪急三番街や阪急32番街などが出来ていきました。小さい頃私は、ここを歩く時は上を向いて綺麗なシャンデリアを見るのが大好きでした。今真上を向くと恥ずかしいのでチラッと目線だけ上を向いて当時の事を思い出します。 残念ながらこの空間も近い将来にはなくなってしまうそうです。現在再開発の波が梅田にも押し寄せてきています。大阪駅周辺には、これから新しいデパートが進出するそうで、阪急もそれを迎え撃つために店舗面積を大幅に増やすそうです。現在百貨店内も改装で売り場が変わっていたりしています。この写真を撮った時も、壁画の近くにはバリケードが張ってあって近くまでは行けませんでした。 阪急のスタッフの方にこの壁画やシャンデリアを今後どうするのかを尋ねると「基本的には壊すかオークションに出す予定です。ただ皆さんが保存して欲しいとの要望もたくさんありますので、外して新たに付け直すことも検討しています。しかし、これは阪急電鉄の持ち物ですので百貨店側からは何も言えないのです。」との事。 阪急電鉄さん是非この空間は残して下さい!! 大阪の綺麗な1シーンとして末永く愛されている場所だと思います。 |