赤穂ブログ
シャリアピンステーキ
- 2011/10/20(木) 失敗しない?グルメネタ(グルメ編)
私が小さい頃、当時肉好きだった私に、先代の社長でもある祖父が作ってくれた料理にシャリアピンステーキなるものがありました。
「帝国ホテルの料理長さんがお客様のために考案した料理や!」
とその時に教えてもらった記憶があります。
「食べてみて!」
昔から美味しいものを何でもよく知っていた祖父からの勧めで食べたステーキはこの上なく美味しいものでした。
玉ねぎをバターでじっくり炒めて、スライスした牛肉も同じくバターで焼いて、ちょっとの大根おろしとレモンの風味が効いた味だと記憶しています。
祖父が作ってくれた時には、最初に玉ねぎが敷いてあって、その上にお肉、そしておろしが掛かっていました。
当時は珍しさも手伝って、
「また作って!」
と頼んだのを覚えています。
それから月日が流れて、シャリアピンステーキの文字を帝国ホテルのメニューに存在するのを発見したのは十年程前の事。
「子供の頃に食べた味と同じなのかなあ・・・」
と東京に行った時には食べてみたいと思うメニューの一つになりました。
でも中々東京まで行く機会には恵まれません・・・
先日、大阪の帝国ホテルに行った時にシャリアピンステーキがあることを知りました。
「これなら試せる」
そう思っていて、昨日念願叶って食べてきました。
しばらく待って運ばれてきた本物のシャリアピンステーキは、あめ色の玉ねぎが乗っています。
ナイフで切って一口。
バターの香りが口一杯に広がります。
そして、玉ねぎの甘味が牛肉の味と混ざり合って独特の風味になります。
これは正に職人技の味。
いつ来ても感心するのは帝国ホテルのレストランで食す食べ物は添え物にも手抜きが無い事。
グラタン風のジャガイモも出来立てで、ブロッコリーなどにもちゃんと手が入っています。
そして、子供の頃に食べた味を思い出すのに十分な味。
一切れづつ噛み締めながら当時の事を思い出しました。