自由軒のカレー | 赤穂ブログ | 赤穂温泉 | 貸切風呂と露天風呂が人気の温泉旅館 祥吉

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「そんなきたない食べ方せんときっ!」
と小さい頃、母に小言を言われていたのがカレーの食べ方。

私は小さい頃、カレーは、ルーとご飯を綺麗に混ぜないと食べない事にしていました。
出て来たカレーをスプーンで全部混ぜ終わった頃、決まって母からこの小言を言われていました。
でも、混ぜた方が味が均一になって絶対この方が美味しいと当時は思っていて、混ぜずに食べる母の食べ方は大人の食べ方だと思っていました。

そして父は、
「関西人はカレーを全部混ぜる人が多い。」とその時教えてくれました。

又、小さい頃から料理番組に興味があった私は、今では「魔法のレストラン」と言う名前で放映している番組の前身である「あまからアベニュー」と言う番組が大好きでした。

その番組の中での特集で、紹介されたのが大阪の自由軒のカレーでした。
出てきたカレーに私はびっくりしまた。
私が、いつも完璧に混ぜて食べていたカレーと全く同じで、これでもかと言うくらい混ぜ込んだカレーが紹介されていました。

「大阪の人は、ご飯とカレーを分けて盛っていても結局混ぜてしまう人が多い。そしたら最初から混ぜておこう」
と思ったのがきっかけだったとか。
以来、混ぜたカレーが有名になって大阪のカレーと言えば自由軒と言う程の有名店になっているとの事。

子供心に、
「このカレーは絶対食べたい!」
と思って最初に自由軒のカレーを口にしたのは、通販で買ったレトルトの自由軒のカレーでした。
フライパンで自分で焼いて作ったカレーの味は、今でも記憶に残る味の一つです。

本当のお店で食べたのは大学生の時。
この時には、カレーの味よりレトロなお店の雰囲気の方が印象に残っていて、それから前は通るものの中々行く機会が無かったのでした。

先日、大阪に出張で何を食べようと暑いお昼に考えていると、ふと浮かんだのはカレー。
何軒かの洋食屋さんのカレーが浮かびましたが、自由軒のカレーがぼんやり頭に浮かびました。
取り敢えず難波のお店のある商店街へ向かいました。

頼んで暫くして出て来たのは、紛れもない自由軒のカレー。
中央には生卵の全卵が乗っています。
これをこぼさない様に割りながらゆっくり混ぜて食べるのが難しい・・・
一口食べるとカレーの香りから辛さがじんわりと感じます。
具は、ほぼほぼ肉以外感じない所は昔から全く変わっていません。
店の感じも昔のままで、ここはさすが大阪のお店と変に感心してしまいます。
ひっきりなしに入って来るお客様を見て、
「綺麗に混ざったカレーは決して汚い食べ方ではないよな・・・」
と思ってしまいました。

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