赤穂ブログ
先週、京都の大学で講義をさせてもらってほぼ一週間。
彼らのレポートを読み返して、質問事項に返事を書きながら、彼らの世代が旅館や旅行をどう捕えているのか考える良いきっかけになった。
考えてみると、私と生徒たちの年の差はほぼ20歳。
このジェネレーションギャップは、私が考えているより大きいのだろうと感じた。
彼らの行動パターンは私達が過ごした学生時代とはまた違う。
私達が学生時代、ポケベルが出始めた時代でバブル絶頂期だった。
先輩たちも難なく就職が決まり、初任給も今では考えられないほどの金額だった。
だからと言う訳ではないが、大学に入ってからは適当に勉強をして、自由な時間を楽しんで、たくさん友達を作って卒業するもんだと思っていた。
私が卒業する一年手前でバブルがはじけたので、私達は就職するのに大変な思いをしたが、もちろん今よりは楽だったように思う。
講義では、旅行社の事や旅館と旅行社の関係についても喋ったが、それに対してのレポートの中には、一回生でもう進路の事を心配している学生が何人かいた。
まだ一回生なら学生生活をもっと楽しめば良いのにと思ってしまうが、そうはいかないらしい。
また、彼らの情報を得る手段は大体携帯電話を使っている。
学生時代電話をしたことはしたが、かじりつくほどそれに頼ってはいなかったが、今は私も含めて携帯電話がないと暮らせない状態になっている。
これが良いのか悪いのかは別にして、学生にとっても携帯電話の価値は大きい。
携帯電話で旅行の予約がもっと簡単に出来れば、旅行社やパソコンは必要ないという意見が多数あった。
これから先、旅行需要を支えていく世代がこう考えていると、結構面白い事が出来そうな気がする。
スマートフォンに代表されるような携帯端末の性能が上がればその機会は増えるだろうと思う。
彼らの考え方や生活様式を垣間見る事が出来て良い刺激になった。