赤穂ブログ
台風7号は紀伊半島に近づきながら東寄りの進路を取っている。
赤穂にはほとんど影響がなく今日も暑い一日だった。
それでも台風が近付きつつあると言う報道が流れ出すと予約にも影響が出てくる。
日にちの振替や取り消し等々・・・
天候に左右されるのは観光旅館の宿命とも言える。
この前ある本に面白い記事があった。
それは、冬の嵐を徹底的の商品化したホテルでカナダにある「ウィカニニッシュ・イン」というホテルだ。ここは、冬の時期海が荒れて全くのオフシーズンだったそうだ。そこでここのオーナーはこの荒々しい海を美しい非日常の景色として楽しんでもらおうと発想を変えたそうだ。
オフシーズンと呼ばずにウィンターストームシーズンと呼ぶ。ストームウォッチングをするために部屋にはレインコートまで用意されている。正にお客様は嵐を見にここに来られるのだ。建物も海に面して建てられていて嵐を待ち遠しく思うお客様の期待感を高めてくれる。逆転の発想の成功例だろう。
こんな発想は日本人にはなかなか浮かばない。又、安全に嵐を楽しんでもらう事への理解と投資が必要となるので現実的には実現は難しいが、こんな感覚で観光を捉えてみたいと思うこともある。